封筒を押す?「Push the envelope」〜AWS re:Invent Keynoteで学ぶ英語表現〜

封筒を押す?「Push the envelope」〜AWS re:Invent Keynoteで学ぶ英語表現〜

Clock Icon2023.12.01

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AWS営業部の垣内です。

もうご視聴されました?Adam Selipsky(AWS CEO)の2023年re:Inventキーノート。

10年来の英語学習者がイディオムを調べながら視聴したので、備忘録としてブログにしました。 (流石に2時間は長すぎたので、プレゼンテーション冒頭の30分程度から抜粋しています。)

ブログ作成にあたり、グローバルチームのお二人に協力いただきました!

ジウさんアリさんいつもありがとうございます。

 

in store for〜:「〜に計画(用意)している・〜に待ち受けている」

2:55

I'm extremely excited about what we have in store for you, right now, here today.

今、今日のこの場で、私たちがあなたのために用意していることに、非常に興奮しています。

 

「in store for〜」で、〜(誰か)に起こることを表すイディオムになります。

in store

going to happen soon(cambridge dictionary)

すぐ起こり得ること

「store」って、「お店」という意味ではないの?

「お店で/に」と言いたい場合は、「in "a(the)" store」となりますね。

in-storeの“store”とは、お店や小売店ではなく、「(供給物としての)蓄え」を意味しています。

 

sheer variety of:「実にさまざまな、多様な」

3:02

One of the things I love about re:Invent is the sheer variety of customers that I get to meet.

re:Inventが好きな理由の一つは、出会えるお客様の多様さです。

 

シアー素材でお馴染みの、「透けるほど薄い」という意味を持つsheerです。

限定用法の形容詞として、強調する意味を持ちます。varietyと一緒に使われることが多いみたいです。

sheer

used to emphasize how very great, important, or powerful a quality or feeling is(cambridge dictionary)

質や感情がいかに素晴らしく、重要で、強力であるかを強調するために使われる

 

a smattering of ~:「わずかな~・少しの~」

4:08

So many amazing customers and partners are still just a smattering of the leaders we're working with to shape the futures of these industries....

多くの素晴らしいお客様やパートナーたちはまだ、これらの業界の未来を形成するために一緒に働いているリーダーたちの一部に過ぎません。

smattering

a very small amount or number(cambridge dictionary)

非常に少ない量や数

ofの後は可算名詞(数えられるもの:person, service等)でも不可算名詞(数えられないもの:water, furniture等)でもOKみたいです。

ofの後に知識やスキルを表す単語がくると、「表面的な・生半可な」という表現もできます。

a smattering of knowledge

生半可な知識

(例:He took the exam with a smattering of knowledge. 「彼は生半可な知識で試験を受けた」)

 

be relentless about 〜ing:「絶え間なく〜する」

7:51

We are relentless about working backwards from our customers needs and from their pain points.

私たちはお客様のニーズや問題点から逆算して絶え間なく取り組んでいます

relentless

continuing in a severe or extreme way(cambridge dictionary)

厳しい、または極端な状態が続いている

relentlessは過酷な、容赦のない、という言葉ですが、ビジネスシーンで使うと「粘り強く取り組む」といったニュアンスになります。

今回のプレゼンテーションでも何度か耳にする表現です。

 

push the envelope:「より高いレベルを求める、限界に挑む」

17:39

We are relentless about innovation and we continue to push the envelope further.

私たちは絶え間なく革新し続け、さらに限界を押し広げ続けています。

 

ここでタイトル回収です。

これは「封筒(=Envelope)を押す」ではなく、「限界に挑む」というイディオムでした。

push the envelope

to behave in more extreme ways, or to try new things that have not been acceptable or tried before(cambridge dictionary)

より度を超えた行動をとる、または今まで許容されていない・挑戦されていない新しいことに挑むこと

封筒のような「何かを入れる容器(Container)」は境界(Boundary)を表すものとされ、そのような境界を押し広げる=限界に挑むという意味でpush the envelopeが使われだしたそうです。

参考:https://www.bbc.com/news/blogs-magazine-monitor-34550951

 

 

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